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世間体を気にする親について

2年間ひきこもりに悩んでいるある子供の親は、世間体ばかり気にして、どうすることもできない子供の状況に対して、ただ怒っているだけでした。
本人は、自分の存在価値に自信をもてないでいました。
そのとき、「あなたはそのままでいいのだよ。」と、唯一信頼できる家族にだけは、認めてほしかったのです。
本人の気持ちをわかろうとしてくれないことに、愛情をまったく感じられず、とても辛かったそうです。

このケースで問題なのは「世間体」ということです。
子供がひきこもってしまっているのに、病院やカウンセリングを受けたり、地域の相談機関に相談したりしないでいる家庭は、世間体を恐れている場合が多いです。
「子供がひきこもっていることを、誰かに知られたらどうしよう」という不安感をもっているのです。

自分の子供の状況を「恥ずかしい」と感じ、それを知られたくないという気持ちは、わからないわけではありません。
はじめのうちは、まず世間のことを考えてしまうかもしれません。
世間は、子供が普通とは違った生活をしていると、すぐに「親の顔が見てみたい」と言いますよね。
世間の理屈とは、「子供が良くない状況にあると、それは親のせいだ」というものです。
親は、そのように思われることを予期するので、おびえて行動に出ることができないのです。

その結果、家族も孤立して、ひきこもってしまうという状況になる場合が多いのです。
つまり、一切専門家との接点を取ることなく、誰にも知られないように、家庭内で解決しようとしているのです。
しかし、そのように恐れることが、解決への道を遠ざけてしまうのです。
自分の子供よりも世間体の方が大切、なんてことはありえないはずです。